関東インカレで母校の順天堂大学が16年ぶりに総合優勝した。

本当におめでとうございます。

順大に入学したのが9年前なので、その時すでに7年間関東インカレは勝っていなかったわけだが、

そんなこともつゆ知れず、関東インカレ総合優勝を掲げて奮闘していたことを思い出した。

無意識的に歴史を振り返って昔話をするなんて、おっさん臭いなと思いながら、「あーそういう年になったか(まだ27歳)」なんて思いながらこの記事を書くことにする。

初めて関東を離れて、関東インカレをネット上で拝見して、「インカレは高度なチームゲームである」という千葉久三先生の言葉を思い出した(もちろん忘れたことはない)。

千葉久三先生は東京高等師範学校を出て順天堂大学で教鞭を振るわれた先生だったそうで、その言葉を直接聞いてきたわけではないが、先生たちから語り継がれているし、いつか私もインカレで戦うチームを持った時には同じことを言うだろうと心に決めている(いつになるのか)。

さらに、当時総監督であった澤木啓祐先生からは毎度日本大学に負けて「インカレには勝ち方がある、それを考えろ」といわれたことも思い出す。

そんな必勝法があるわけ、と当時は思っていたが、

先日データを整理していたら情報分析の授業のレポートでインカレの勝ち方について分析したものが出てきて、私の内部意識にはインカレの勝ち方について考えるプログラムがセットされていたよう(いつか論文にしよう)

よく澤木先生からは「0点種目をなくせ」「エースが必ず点を取る、その下が泥臭く下位入賞する」そんなこともいわれた。

これを言われて久しく初めて検証してみることにする。

今年のインカレを見てみたら各大学0点種目は

順大6
日大9
法大9
東海大12
早大11

といった具合に上位校ほど0点種目が少ないことが窺えた。

おー、言っていたことはどうやら正しそうだぞ

女子は?

日体大2
筑波大7
青学大12
中大12
順大14

おお!

といった具合である。

そして「エースが必ず点を取る、その下が泥臭く下位入賞する」については
そのままの意味でとらえるよりも、「2人入賞者を出せるレベルまで各ブロックレベルを引き上げろ」という意味だと思って2人入賞した種目数を計算。

順大10
日大6
法大4
東海大3
早大3

女子は?

日体大9
筑波大4
青学大4
中大3
順大2

おおお

といった具合に、どうやら、これは正しい戦略でありそうだなと思ったわけである。

つまり今年の総合優勝をみて、やはり勝ち方があるなと感じた次第である。

さらに、チームゲームとして、勝ち方で言えば、最終日に800m、5000m、3000mSC、マイルリレーといった戦術を立てられる種目が多数あることも重要であろう。

例えば総合得点で1点負けている状態で、残りマイルリレーのみになった場合、マイルリレーで無理に優勝8点を取りに行く必要はないわけである。(ここでマイルで優勝したい気持ちは除く)

1点差取れればいいわけなので無難な走りをして8位入賞、7位入賞で十分ならその走りをする必要がある。

また、8点差で負けていれば、何とかして優勝を狙うレース展開が求められるだろう。

そうした展開を左右できる種目が最終日にたくさん来ているというインカレの特徴に気が付くわけである。

「貴様らはそうした特徴を把握してるのか!!」と頭の中で檄が飛んできた。。。

恐るべき先人たちの知恵、歴史から学ぶことがあるということを改めて感じたインカレであった。

見には行っていないし直接サポートしている選手はいないのだが、後輩たちの活躍は嬉しく、非常に見ごたえ、学びがいのある関東インカレだった。

もちろん各大学が死力を尽くして戦うインカレではあるのだが、こうした戦略の元、点数を取る算段が付いていたのか、はたまた行き当たりばったりだったのかでは大きく意味が違うなと感じた。

手前みそではあるが、順大混成ブロックは1人優勝1人7位の10点を獲得した。

戦略通りであるようだ。笑

そんな過去の知?を頼りに現在の分析をし

未来の自分に想いを馳せる。。。

研究しよう

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