皆さんこんばんは
今回は一風変わった陸上競技の大会についてお伝えしたいと思います
皆さんIcosathlon ってご存じですか？
なかなかなじみのない名前だと思いますが
日本読みではアイコサスロンとも呼ばれています
混成競技が好きな人ならもうわかっていると思いますが
最後にアスロンがついているということは複合種目ということですね
では一体いくつの種目が混ざっているのかといいうと
その数実に
２０種目
つまりIcosathlon=二十種競技
なんです
２０種目の内訳
いったい２０種目ってなにをやるのか
想像すらつかない人も多いでしょうし何日で２０種目やるのか。。。と気になるところではありますよね？
なので種目の説明をしたいと思います
簡単に言うと２日で２０種目
その種目は
１日目
１００ｍ
走幅跳
２００ｍハードル
砲丸投
５０００ｍ
８００ｍ
走高跳
４００ｍ
ハンマー投
３０００ｍ障害
２日目
１１０ｍハードル
円盤投
２００ｍ
棒高跳
３０００ｍ
４００ｍハードル
やり投
１５００ｍ
三段跳
１００００ｍ
となっています！！！
これを２日でって。。。
言ってしまえば、馬鹿げた種目なんです。笑
日本での開催
実は日本でも数回開催されたことがあり、３年前にアジア大会まで開かれているんです
その時は私の先輩である染谷幸喜選手が１２３９３点のアジア新記録で優勝されました
染谷選手ブログ←詳しく書かれています
実は私も出場し、１１２８９点で準優勝でした
その他にも何度か行われたこともあり、２００５年の大会の時は、陸上競技マガジンさんが記事にもしてくださったりしました
気になる方は２００５年の秋の陸上競技マガジンをチェック！
そんな二十種競技ですが、日本ではほとんどといっていいほどなじみがない種目です
種目の部類としては一般的な陸上競技連盟公認（IAAF公認）ではなく、
IAUM（International Association for Ultra Multievents)という団体が取り仕切っています。
公式ホームページ
（日本はJUM）
その二十種競技の世界選手権がこの夏ベルギーのトゥルンハウトという町で行われました。
ちなみに女子は１４種競技が行われています
ベルギーといえば、ドイツ、フランス、オランダに隣接し、混成競技大国でも知れる国です
やはり、そのあたりの国では混成競技が盛んにおこなわれているのようですね。
昨年はイギリスでもヨーロッパ選手権が行われていたりと、二十種競技の人気はひとしおですね
そんな世界選手権ですが
朗報がありますM55クラスに出場した日本人の笹野幸夫さんが
見事世界選手権チャンピオンになられました！！
おめでとうございます！！
笹野さんは３年前のアジア選手権に出場されていました
世界記録は・・・
先ほど３年前のアジア選手権の記録について少し紹介いたしましたが
いったいどんなもんなのというところがよくわからない
私もよくわからない
ですが、３年前のアジア選手権で、アジア新で優勝された染谷選手
十種競技では７５９７点の自己ベストを持つ、日本選手権の４番に入ったことがある選手です。
ちなみに二十種競技の種目の中から、十種競技の種目の得点合計をすると染谷選手は６６６９点でした
それほどの選手が２０種競技を行って１２３９３点のアジア記録が出せるということです。
気になる世界記録はというと
14571点 Joseph Detmer選手（２０１０年）
十種競技では８０９０点のベストを持ち、ニ十種競技内の十種競技は７７３８点です
なかなかに強者ですね
適正について
この種目の適正については
私は十種競技の得点がすべてでないと考えています。
特に種目が増え、圧倒的に長い距離の種目が増えています。
１００００ｍなんかは４５分と３５分では５００点ほど違います
そんなようにある程度長距離の能力が問われる種目であることは間違いないと思います。
しかし、混成競技であることは確か。
しっかりと跳躍種目、投てき種目で点数を落とさないためにも
十種競技にあるフィールド６種目くらいはしっかりと押さえておきたいところですね
実際今回の世界選手権で上位にいる選手は長距離で得点を稼いでいます。
投てき種目や跳躍では、あまり目立たないどころか、低いレベルで行っています
勝ち方の幅も広がる面白い競技なのではないでしょうか
次回開催は？
世界選手権は２年に一度行われているので、また、来年の夏ころにIAUMのさいとにて情報が上がると思います
日本では６年に一度の開催をとおっしゃっていたので２０２０年に行われるかもしれません
なかなかレアな大会ではありますが
ヨーロッパに行けば年に複数回行っているようですので、旅行がてらニ十種競技に
なんてのもありなのでないでしょうか
また興味がある方いらっしゃいましたら
一緒にヨーロッパで試合しに行きましょう！
では！
