6月16.17日で行われた日本選手権混成
十種競技は今季7900点台を連発している右代啓祐選手(国士舘クラブ)が7944点で3年ぶり7度目の優勝を果たしました。
今季仕上がりがイマイチであった中村明彦選手(スズキ浜松AC)も苦手としていた投てき種目で得点を稼ぎ7849点のシーズンベストで2位
昨年のU20日本選手権で驚異的なジュニア日本記録を樹立した丸山優真選手(日大)が、棒高跳でしっかり記録を残し7752点の日本歴代7位の記録で3位
という結果でした
しかしながら初日は
最終的に4位の奥田啓祐選手(東海大)が引っ張る形に
100mでは日本記録10.53に迫る10.56+1.4PBで走った奥田選手は得意の走幅跳でも7.34をマーク
しかし100m10.80走幅跳7.59の丸山に首位を奪われる
続く砲丸投では奥田13.59PB、丸山12.80
で奥田が逆転
走高跳では、奥田193、丸山199
とこれまた丸山が逆転
初日最後の400mでは
奥田48.74
丸山50.27
とこれまた奥田が逆転
最終的に奥田が4174点の初日歴代3位の記録、丸山が4114点と
学生2人が初日1.2位で終えるという波乱
しかしそんな波乱にもベテランの右代中村は惑わされず
中村は4009点
右代は3935点
と得点を獲得
2日目の110mHでは丸山が全体トップの14.08をマーク
再び丸山がトップに
7種目目の円盤投では中村が37m39
で奥田を逆転
2試合記録なしをしている丸山にとって最大の鬼門の棒高跳であったが4m20を成功させ、いまだ優勝が狙える位置に
しかしここで見せたベテランたちの意地
右代が自己ベストタイとなる5m00をクリアすると
全体のトップに
やり投でも67m04の記録で他を大きく引き離し、そのまま優勝を手に入れた
対する丸山、中村は
棒高跳終了時点で同点
1500mを得意とする中村は苦手なやり投げでどうしても離されるわけにはいかない状況
そんな中丸山が59m93の自己新を投げ、窮地に立たされた中村
3投目に渾身の54m52の自己新
得意の1500mは4分21秒16のタイムで丸山を逆転し2位で競技を終えました。
丸山は惜しくも及ばず3位ではあるが年齢別日本最高で日本歴代7位の好記録
表彰台のレベルは過去最高でした。
4位には初日トップで見せ場を作った奥田啓祐
得意のやり投はひじの痛みが原因か振るわず逆転劇とはいかなかったが、
1500mでは4分48秒24と昨年の関東インカレより1分もタイムを縮めた。
5位には春先の怪我で出遅れた森本公人選手
6位には関東インカレで奥田選手と激戦を繰り広げた潮崎傑選手
7位にはこちらも春先の怪我で出遅れていた川崎和也選手
8位は2年ぶりに入賞に帰ってきた公務員デカスリート二枚田一平選手が入りました。
惜しくも昨年入賞していた栗原彰理、片山和也が7086点で入賞を逃しました。
七種競技は
最終的に山崎有紀が日本歴代3位となる5836点で初優勝
ヘンプヒル恵は惜しくも4連覇ならずも復活を示した
1日目の第一種目
この種目を得意とするヘンプヒルが復活の13秒68で好調な滑り出しをすると
山﨑、桐山、宇都宮も好記録でスタート
2種目目の走高跳においては
100mHでも自己新を更新した伊藤明子が171をクリアし全体トップへ
優勝候補宇都宮は159と振るわず、続く砲丸投げにおいても1投目、2投目ファールと追い込まれ3投目8.98であった
砲丸投では山﨑、桐山、ヘンプヒルが順当に投げ、
伊藤を逆転
1日目最後の200mでも山崎がトップの24.68+2.2でトップで走るとそのまま初日トップで折り返した
2日目の走幅跳は光波計の不具合でAピットの選手が測りなおしにあうアクシデント
しかしそんな中でもヘンプヒルが6.16を跳びトップへ
山﨑は5.71
桐山は5.95
宇都宮は5.98であった
やり投では日本記録保持者の海老原率いるスズキの山崎が大幅自己新の48.56を投げ再びトップへ
ヘンプヒル42.79
桐山39.50
逆転を狙いたい宇都宮は36.69とここでも振るわなかった
この種目の日本記録を持つ西村莉子は51.58を投げ4位へ浮上
最終種目山崎とヘンプヒルの差は5点
積極的に飛ばしたのはもちろんこの種目の日本記録を持つ宇都宮
圧巻の走りで2分11秒72
惜しくもメダルは逃したが、厳しい戦いを耐え、4位に入賞
2着でゴールしたのは伊藤明子苦手なやり投で逆転された分を取り返し6位入賞5411点の自己新
続いてゴールしたのは山崎有紀
ヘンプヒルに先着した時点で優勝確定
5836点の日本歴代3位の記録で優勝した
少し及ばずヘンプヒルが5766点
桐山が5536点
最後に同期の西村をかわした宇都宮が4位5495点
西村が5位で5435点であった
7位には広島大学の3年生
安田夏生が5226点
8位には800mで大逆転した南野智美が5217点であった
4月に宇都宮が5821点の日本歴代3位の記録を出して優勝
そして今大会は山崎が5836点の日本歴代3位で優勝
日本歴代2位の5907点を持つヘンプヒルは昨年の怪我から復帰した姿が見られました
日本インカレではさらなる記録の更新が期待されます
また、アジア大会においてもさらに記録を更新する選手が出るかもしれません
このように七種競技もいつ日本記録が更新されてもおかしくないのが現状です
今後も目が離せないことは間違いないですね
村山